ラブライブノート lovelive note

Lovelive is one of the best "art"s of Japan. どうか、多くの人に届きますように。

Liella!リリイベ「始まりはみんなの空」-伊達さゆりさんに見るラブライブ!の形

こんにちは、ピカです。

遅ればせながら、2021年5月6日に行われたLiella!デビューシングルリリースイベント「始まりはみんなの空」について少しだけ。

リリイベの感想を時系列順に書いてしまうとかなりの分量になってしまうので、ここではリリイベで一番感銘を受けたことだけを語ることにします。

それは、伊達さゆりさんの言葉です。

Liella!について

Liella!って誰?どんなグループかあんまり知らないよ〜という方は、ぜひ公式HPを覗いてみてください。

www.lovelive-anime.jp

Liella!の大きな特徴として、シリーズ初の一般オーディションが行われたことがあります。当初一般公募枠は1名のみとされていましたが、選考の結果、青山なぎささんと伊達さゆりさんの2名がキャストに選出され、残りの3名(ペイトン尚未さん、Liyuuさん、岬なこさん)とともにLiella!が結成されました。

リリースイベントを迎えるにあたって

そんなLiella!の記念すべき初めてのライブイベントがこのリリースイベント「始まりはみんなの空」でした。このイベントの中で目玉となったのはもちろんライブパートですが、それ以上にファンの心を震わせたのがLiella!キャストの今までの歩みを振り返る、ドキュメンタリー映像パートでした。

初めは青山さん、伊達さんの2名のオーディション受験時の映像。それぞれ、印象的な言葉を残されていました。

青山さん「努力をし続ければ、何かしらの夢だったり希望が持てる。夢を叶えるために日々努力を続けてきました。」

伊達さん「私は、小学5年生の頃からラブライブがずっと大好きで、今回このようなオーディションに応募させていただきました。今回このようなオーディションがあると知って、初めて自分を変えたいなと思って、応募しました。」

合格を聞いた2人の様子、メンバーの初めての顔合わせ、ダンス・歌唱の必死な練習、緊迫したレコーディング、そしてキャスト発表後のさまざまなメディアにおける活動など、今までの活動を順に振り返った舞台裏映像。

最後に流れたのは、リリースイベント直前の一人一人へのインタビューでした。青山さん、ペイトンさん、岬さん、Liyuuさんがそれぞれの想いを言葉にする中、最後を締めくくったのは伊達さんでした。

たまに思うんですけど、ほんとに私でよかったのかなって思ったりする時があって。でも、みんなの想いを背負って5人で頑張っていこうって決めたので、最後までやり遂げたいなって思います。

等身大の彼女の想いは、大きく私の胸に響きました。

私のSymphony

映像が終わりカメラが映し出したのは、観客席の伊達さんでした。

宝物を見つけた子どものように

続いて青山さん。

奏で始めたんだ 夢を

始まったのは「私のSymphony」。

ステージではなく観客席側からの歌い出しです。初めの2パートが伊達さん・青山さんで、先程のオーディション映像から綺麗につながっています。

5人は歌い始めではそれぞれ違う場所についています。徐々に移動していき、2番のサビ前で初めて1列に並びます。ここで出会った5人は、「踏み出せばほら叶うんだ」と歌う本当のラストのところで観客席を離れ、ラスサビでステージへと登りました。この演出には本当に感心させられました。まさに歌詞に沿った流れ。オンライン配信だからこそできたということも含め、これ以上の演出方法はなかったでしょう。5人それぞれが「今、始まるよ私のSymphony」と宣言し、Liella!の門出を象徴するような締めくくりでした。

この直後、半年間を振り返ってみての想いを5人それぞれが語りました。

半年間を振り返って

今の「私のSymphony」に、この歌詞で自分自身に問いかけて歌うっていうのであったりとか、皆さんに向けてっていうので、気持ちがちょっと今いっぱいいっぱいになっちゃって…
ただ、一番最初にみんなと顔合わせをしたときから、ここまで本当に来れて良かったなって。今同じ舞台でステージに立つことができて本当に良かったなという気持ちでいっぱいです。

Liellaの5人が本当にこの5人でよかったな、と思っています。ありがとうみんな。本当に心強くて。そして私たちが今ここに立っていられるのは、応援してくれる皆様のおかげなので本当に感謝しています。この気持ちを本当にずっと忘れずに、今後頑張っていきたいなと改めて感じました。

そうですね。私たちがここに今立っているのは、なんだろうな、もちろん奇跡でもあるんですけれども、やっぱり応援してくれる皆様のおかげでもあります。本当にありがとうございます。これからもLiella!はここにとどまらず、もっともっと成長していきますので、みなさん応援よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

私はよく最高のスクールアイドルになりたいって言ってるんですけど、きっとこのね、5人なら、なれます!絶対、なれると私は信じて…
今日ね、歌ってみてほんとに、この5人でスタートラインに立てて本当に良かったなと思いました、あらためて。
これからもたくさん、大きくはばたいていくためにも、私たち、もっともっと一丸となって頑張っていきたいと思っております。ありがとうございました。

4人より遅くなったけど、でも5人揃って本当によかったです。

5人グループとしてのLiella!

この後には「始まりは君の空」のピアノアレンジverが披露され、そして最後の挨拶で締めくくり、という形のリリイベでした。

全体を通して、5人グループならではの良いところがよく表れていた、素晴らしいステージ・トークだったと思います。

まず、一人一人が言葉を紡ぐことのできる時間が長くなっているため、彼女たちの想いをよりリアルに直接的に受け取ることができたと感じています。

パフォーマンスの全体を映した際のバランスの良さも印象的でした。

それから、5人という人数だからこそ結束力がとても強いという印象を受けました。今までのコンテンツでは9人単位のことが多く、その中で3人ずつのグループ(学年やユニット等)が存在して、それぞれが結束力を持っているというイメージだったのですが、5人グループのLiella!はまさに5人全員で唯一無二の輪を作っているという感じが滲み出ていて、とてもよかったです。

伊達さゆりさんに見るラブライブ!の形

そして、伊達さんが、本当にすごい方ですね。「ラブライブ!シリーズのグループのリーダーポジション」としての資質が溢れ出していました。

声や歌のうまさだけでは語れない、人を感動させる強い何か、人を惹きつけてやまない何かを、彼女は持っています。

それはもちろん歌唱時の姿・声にも当てはまる部分なのですが、彼女が紡ぐ言葉一つ一つから、取る行動一つ一つがそんな彼女を作っているのだと思います。

たとえば、各メンバーが担当キャラを紹介するときに、積極的に相槌を打ち話を展開させていたり、話し終わったメンバーに必ずありがとうを伝えたり…

何よりも「ラブライブ!が好き」というオーディションの言葉が体現されていた、イベント直前のインタビューとイベント当日の言葉が印象的でした。

映像で流れたリリイベ直前のインタビューを彼女は「最後までやり遂げたい」という言葉で締め括り、その後『私のSymphony』を披露した後に半年間を振り返っての感想を彼女は「私たちが今ここに立っているのはもちろん奇跡でもあるんですが」という言葉で始めています。

間違いなく、μ'sとAqoursの伝えてきた言葉が彼女の胸の中に刻み込まれているのだと思います。

そしてこれがラブライブ!だ、と…

穂乃果は劇場版で言いました。

「ラブライブは大きく広がっていきます。みんなの…スクールアイドルのすばらしさを、これからも続いていく輝きを、多くの人に届けたい!私たちの力を合わせれば、きっとこれからもラブライブは大きく広がっていく!」

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その一つの未来がラブライブ!サンシャイン!!であり、ラブライブ!からたくさんのものを受け取ってきた18人の物語が生まれ、ラブライブ!の輝きがより多くの人へ届くようになりました。

そして、「小学5年生の頃からラブライブがずっと大好き」で、彼女たちの物語をずっと受け取ってきた一人の少女が、彼女たちから受け継いだ想いを胸に、今こうして新たなスクールアイドルの物語を、奏で始める。

こうしてスクールアイドルの物語が連綿と紡がれていく。

それこそが、ラブライブ!…

これこそが、ラブライブ!…

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