ラブライブノート lovelive note

Lovelive is one of the best "art"s of Japan. どうか、多くの人に届きますように。

【タグ企画に添えて】My rules for LoveLive!

 はじめまして、ピカです。

 今回はこちら!

 生春さんの企画、「自分にとってのラブライブ!を言葉にしませんか」に参加させていただきます。(わ〜!!👏👏)

 いやぁ…ほんとにいつも、素晴らしい企画をありがとうございます。ブログの記事も広く深く、トリスのキャスも魅力的で…ありがたい限りです。

 それでは、本題に入りますね。

ラブライブ!を追いかける上で大切にしているもの

1. 感じる

 一つ目、「感じる」です。考えるではなく、感じる。

 これは特に、アニメを浴びるときに大事にしているものです。

 多様な考察を生み出す素晴らしい演出は、ラブライブシリーズの大きな魅力の一つ。二人の立ち位置、ステージに添えられた花言葉、街の信号の色、劇伴楽曲の繋がり、唯一無二の歌詞…意識を張り巡らせると、さまざまなところに渾身の工夫が隠れていることに気づけます。その工夫を探しながらアニメを観るのは、めちゃくちゃ楽しいです。

 ただ、初めてその物語にふれるとき。最初にその物語にふれるときは、できるだけ心のままに受け取りたいと思っています。細かいところに意識を張り巡らせるあまり、大事なものを見失ってしまわないようにしたいからです。

 やっぱり、ラブライブ!シリーズのアニメに込められたメッセージは、理屈で語り切れるものではなく、抽象的な状態のまま感情で受け取ってこそという部分があると思います。

 ダイナミックかつ繊細に描かれる、彼女たちの感情は、想いは、本来そう簡単に言語化できるものではないんですよね。感情で、物語に初めて触れた時の真っ白な心で受け取るべきもの。そうしないと損、というか、ラブライブ!という作品の持つ本当の力を封じ込めてしまうような気がするんですね。

 以前、似たような話をブログで書いたので引用しておきます。( ちはやふると虹ヶ咲〜千早が掴めなかったときめきの向こう側へ、あなたが辿り着く日まで〜 - ラブライブノート lovelive note )

 理屈で考えると心で感じていることとは違った結論に達する、ということは往々にしてあります。ラブライブ!で言えば、スクスタ*1の9章6話で開かれた栞子と菜々の公開討論がその最たる例ですね。これはある意味当然で、議論は理屈で動くので、理屈と感情を戦わせると、理屈が勝ってしまいます。今回のケースでも、議論をした場合おそらく「誰かの夢を応援するのは自分で夢に立ち向かうよりも弱い」という結論に達することでしょう。

f:id:sugiryot:20201007231908j:plain
▲スクスタ9章6話『公開討論』あらすじ(左上→中上→右上→左中→…の順)

 心のどこかでは、そうじゃないとわかっていても、うまく説明できない。どうにも納得する/させることができない。このもどかしさを吹き飛ばす方法はただ一つ、"感情"に訴えることです*2。例えば、実際に体験して、心で感じてみる/もらうのが一つの手でしょう。感情には、理屈を打ち破る力があります。

 正論をいくら振りかざしても、心を動かすことはできないのです(CV.三船栞子)。

f:id:sugiryot:20201007233230p:plain
▲スクスタ17章3話『集え!みんなの夢!』

 アニメはやはり、見た人の心を動かすことを目標に制作されていると思います。「いかにして感情に訴えかけるか」を極めに極めた作品を目指して、それを実現する一手段として、ステージに花を添え、街の信号の色を変え、劇伴楽曲を重ね、唯一無二の歌詞を紡いでいらっしゃるということを、僕たちは知っています。

 全ての描写が完璧なバランスで重ね合わされた状態の完成品がそこにあるのだから、やはりそのままの状態で受け取るということを大切にしたいです。分解してくまなく調べるのは、その後で。

2. 繋ぐ

 先ほど、細かい描写に気を取られて大事なことを受け取ることができなくなるのを恐れているとお話ししました。その一方で、細かい演出の工夫を知ることで、込められた想いや感情やメッセージをより鮮明に把握できることは間違いありません。

 僕がラブライブ !にハマったのはラブライブ!サンシャイン‼︎のアニメからだったのですが、初めて見た時には、自分がどこに魅力を感じているのかぼんやりとしかわかっていませんでした。

 その魅力が何なのかをはっきりと認識できたのは、生春さんの劇伴楽曲に関するブログ記事を読んでからでした。強い物語のメッセージを引き立てる珠玉の劇伴楽曲が、こんなにも綺麗に編み込まれているということ。これを感覚ではなく理屈でもはっきりと認識したことによって、ラブライブ!サンシャイン‼︎の世界のより深い部分まで感じ取れるようになりました。

 例えば、1期9話「未熟DREAMER」はラブライブサンシャイン屈指の感動回ですが、1期6話の冒頭に3年生3人が遊んでいたシーンとの関連性からダイヤの視点を紐解くことができたり、1曲の劇伴を前半・後半に分けて使用していたりと、演出上の工夫がきわめて多い回になっています。前者についてはラブライブ!学会の運営メンバーと話していたときに伺った話で、後者については生春さんの記事で拝見した話です。どちらも物語の解像度を高めてくれる貴重な見解でした。(ありがとうございました。)

 他の方のブログでも、物語の解釈の糧となる記事が数多く発表されています。特にSaint Sonwに関する秀逸な考察が多い印象があり、Saint Snowの二人の立ち位置から理亞の心を読み解く「Saint Snowでいたい立ち位置から」(はみばらハミーさん)、劇場版のSaint Snowに関連する様々な描写に注目しつつ聖良と理亞の想いを読み解く「Believe againは呪われた曲なのか」(ノットをたべたさかなさん)が個人的二大巨頭です。この2篇は、間違いなくSaint Snow観の礎になってくれる名作です。

note.com

ameblo.jp

 要するに、先人が残してくれた考察があるから見える世界がある、ということです。

 それを受け取った僕にできることは、自分も次の誰かにバトンを繋ぐことじゃないかと思うんです。偶然ネットの大海で僕に出会ったあなたが、大好きなラブライブ!という物語を、もっと鮮明に、もっと深く、もっと近く感じることができたら…それって最高じゃないですか?

 どうして最高と感じるのか。どうして繋ぐことを大事にしたいのか。その理由は僕にもしっかりとはわかりません。ただ、この「繋ぐ」という考え方の根底には、SUNNY DAY SONGを提案した穂乃果に通ずる部分があると思っています。説明になってませんが、なんとなく伝わっていたら嬉しいです。

 結局、こうしてブログを続けているのも一言で言えば「繋ぐ」ためなんですよね。気づきを繋ぐ。好きを繋ぐ。感動を繋ぐ。繋いだ先の人が、また誰かに何かを繋ぐ。そうして輪ができたらいいですよね。

 ラブライブ!学会(@LoveliveAcademy)に携わっている理由も、これに尽きます。多くの方がブログで考察や感想を残されていますが、現状、その記事が広いこの世界で響く相手と出会うには、偶然に頼らざるを得ない部分が大きいと思います。自分と近いことを考えている人がきっとどこかにいるはずで、逆に同じものを自分とは全く違う視点から見ている人もどこかにいるはずで、その2人が出会って、素晴らしい反応が、"トキメキ"が生まれる未来を見たい。これが、僕が学会を通して叶えたい夢なんです。たとえば、様々な方が書かれている記事をジャンルごとにグルーピングしてデータベース化することができたら、すごいことが起きそう!と思ったり…しています。実現できるかはわからないですけどね。そういうわけで、学会の活動も仲間と今後さらに加速させていこうと思っているので、チェックしていただけると幸いです。

twipla.jp

3. 旅立ち

 最後は、「旅立ち」です。これは今まで二つとは少し系統が違って、ラブライブ!と向き合う中で、決して忘れてはいけないと思っている意識です。

 どういう意識かと言うと、

・一つ、ラブライブ!の世界で、自分がやりたいことをやり遂げること。

・二つ、彼女たちにとってのラブライブ!と同等のやりたいことを見つけ、駆け出すこと。

 これをいつの日か達成しなくてはならないという思いを持って、ラブライブ!にも他のことにも全力で向き合っていくという意識、です。

 僕がラブライブを初めて知ったのはラブライブ!サンシャイン!!の劇場版上映期間で、その時期にアニメ・劇場版を一気に見終わったところからラブライブライフが始まっています。その後、全シリーズのアニメ・劇場版を履修して今に至りますが、シリーズの中で一番琴線に触れたのはやはりラブライブ!サンシャイン!!です。

 そういう背景があって、僕がラブライブ!シリーズから学んだ一番大切なことは、Aqours9人が全力で伝えてくれた「できるかどうかじゃなく、やりたいかどうか」「何かの夢を全力で追いかけること、その時間の全てが輝き」という二点に尽きると思い続けています。

f:id:sugiryot:20210630185909p:plain

 そして、僕にはラブライブ!サンシャイン!!の物語全体が、彼女たちからの、あるいは制作スタッフの皆さんからの、エールに思えて仕方がないのです。特に、1期最終話の「君のこころは輝いてるかい?」というセリフには、はっとした方も多いのではないでしょうか。

自分の夢を見つけて、本気で駆け抜けて!

そうしたら、きっと、輝ける。

私たちがそうだったように、きっと、輝ける…!

 Aqoursから僕たちに、きっとこんな大きな想いが贈られていたんだと、そう思います。思います、じゃないですね。僕は、そんな想いを、彼女たちから感じ取ったんです。

 だから僕は、彼女たちのエールを背に、自分の夢というものに向かって、全力で走り抜けて、輝きたいと、思っています。

 しかし、ラブライブ!シリーズは、グループの枠を超えて、終わりなく連綿と紡がれていくプロジェクトです。そのおかげで僕たちは、いつまでもラブライブ!シリーズを応援することができるし、ラブライブ!の輝きに照らされたとても幸せな時間を送ることができます。

 この状況が、幸か不幸か、僕自身が輝きへと歩み始める第一歩を遅らせてしまっているのも事実です。なぜなら、この「輝きに照らされたとても幸せな時間」には身に沁みるような痛みがないからです。

 彼女たちは言いました。

夢は夢のように過ごすだけじゃなくて
痛みかかえながら求めるものさ

 だから、難しいのです。痛みなく光を浴びられる環境を離れ、痛みを負ってまで自分で輝きを放てるように走り出すのは、とても難しい。

 そういうわけで僕は、ラブライブ!ファンという界隈の中で、自分が残せるあらゆるもの(考察やデータベースや人脈…?わからないですけど…)を他のファンの方々に繋げることができるよう、行動をとり続けることを今の目標にしています。そして、「もう自分が残せるものは全てアウトプットした、やり遂げた」と、そう思えたときに、ラブライブ!ではない自分の夢へと向かって、全力で走り出したいと思っています。また、ラブライブ!での活動に全力を注ぐと同時に、次なる夢に全力で走り出す準備として、今のうちからそちらの夢につながるような努力も重ねていこうという意識もあります。

 これを一言でまとめると、「旅立ち」です。ラブライブ!でたくさんのことを学び、それを受けて、違う夢へと走り出す。これこそが、ラブライブ!への最大の恩返しだと思って、常に心に置いている言葉です。

終わりに

 以上になります!最後までお読みいただきありがとうございました!

 ちょっと堅いというか、厳しい内容も入れてしまいましたが、これが僕のラブライブ!に対する姿勢なので、正直に書かせていただきました。(あんなこと書きましたが、普段はかわいい〜かっけぇ〜素晴らしすぎる…神…!とかしか喋ってないただのオタクなので〜)

 ただ、これはあくまで僕の考え方であって、皆さんはそれぞれのラブライブ!観を貫いていただければ、そしてそれをいろいろな場所で発信していただければ、よりラブライブ界も盛り上がるんじゃないかなと思っています。

 大好きを否定するのではなく、大好きが集まる場所へ!

p.s. 今後のブログ展開なのですが、今めちゃくちゃ練っている考察を今日明日あたりに掲載しようと思っているので、ぜひTwitter (@pika_saribe) でのチェックをお待ちしております!
↓公開しました!

lovelivenote.info

 

*1:ラブライブ!シリーズのスマホゲーム「スクールアイドルフェスティバルALL STARS」の略称

*2:そう教えてくれたのも、スクスタでした