ラブライブノート lovelive note

Lovelive is one of the best "art"s of Japan. どうか、多くの人に届きますように。

【毎週水曜更新】火スペ!produced byラブライブ!学会

「火スペ!produced by ラブライブ!学会」でご紹介した記事のURLを掲載しています。毎週火曜夜のスペース後に更新予定です。

ご紹介させていただきました記事のライターの皆様へ、素晴らしい記事を残してくださいまして誠にありがとうございます。謹んで感謝申し上げます。

 

火スペ!とは

毎週火曜夜24:00-24:30にTwitterで開いているスペースです。ラブライブ!学会(@LoveLiveAcademy)運営から、主に私ピカが担当しています。

ラブライブ!に関する考察記事は星の数ほどありますが、検索ですぐに表示されるものは氷山の一角です。日の目を浴びないところで眠っているすごい考察が、まだまだたくさんあるんです!そんな記事を少しでも見つかりやすくなるように…という思いで、このスペースを始めました。

いつかもっと大規模なデータベースとして世に出せるように頑張りたいです!

火スペ!サムネイル画像

 

ラブライブ!学会とは

ラブライブ!学会とは

当学会は、「ラブライブ!シリーズへの愛や知識を深めたい」方のために研究発表やその観覧ができる場を提供しようという理念のもと、2021年に会長・ほわぁ(@howaaaaaaaaa0)が中心となり設立した団体です。

スペースやツイキャスも開いていますが、これはどちらかと言えば広報活動にあたります。メインの活動は3月に開催する大会の運営と学会誌の編集とお考えください。

今年度は、2022年3月19日(土)に大阪市浪速区民センターにて第1回ラブライブ!学会を開催いたします。発表・聴講いずれも可、現地・オンラインいずれも可となっております。皆様のお申し込みをお待ちしております。[←現在は聴講のみ募集中です。(2022年1月追記)]

詳細はHP(https://lovelive-academy.com)またはTwitter(@LoveLiveAcademy)をご覧ください。

 

【2021.12.14 #0】ラブライブの話をしましょう

初回なので、今の僕の原点となった生春さん(@Time_mrsi)の記事をご紹介しました。

ラブライブ!サンシャイン!! に関しては、生春さん以上に詳しく深く読み解かれている方はいらっしゃらないと思っています。

僕はこの方の記事に会っていなければ、考察にここまで力を入れることはなかったと思います。初めて生春さんの記事を読んだときの衝撃はもう計り知れないもので…「僕たちにはまだまだ知らないラブライブ!の世界がある!もっと深くへ潜っていけるんだ!」と教わりました。

劇伴、台詞、表情、仕草…一瞬一瞬に丁寧に向き合う尊さが綴られています。

トリスのメモ帳(46) サンシャイン‼︎のサントラがヤバい

サンシャイン劇伴の軸となる4つの楽曲「Main theme of Lovelive! Sunshine!!」「FRIENDSHIP」「起こそうキセキを!」「ONE FOR ALL」についてお話ししました。

ラブライブ!サンシャイン!! は他シリーズと比べても、極めてOST(=Original Sound Track, 劇伴)の引用が多い作品となっています。特に2期のBGMには、1期の中核を担った3系列(Main theme群, FRIENDSHIP群, 想い群)に、新たに制作された2系列(起こそうキセキを群, ONE FOR ALL群)を加えた計5系列のメロディが至る所に複合的に現れるため、一気に全てを把握するのは困難です。

入口としてはこの記事が最適だと思いますので、紹介させていただきました。

torys.hatenablog.jp

トリスのメモ帳(21) Main theme"S" of Lovelive! Sunshine!!

先ほど、サンシャインの劇伴は複合的で全てを把握するのは難しいんだとお話ししました。とはいえ、サンシャインの劇伴ではクラシックの引用などはあまり見られず、軸となる劇伴がさまざまなアレンジで引用されている形なので、素人目線でも比較的気づきやすくなっています。しかし、一部音楽的知識がないと気づきにくい引用もあります。その例として、劇伴「宇宙一の応援」の件をお話ししました。

どうしても自分だけの視点ではわからないことはあるものです。誰かの力を借りて初めてわかる世界もあるということをぜひ体感していただければと思います。

ちなみに、ラブライブ!無印およびスーパースターの劇伴を担当されている藤澤慶昌さんは某作品でクラシックから多数引用されているので、もしかするとラブライブシリーズの劇伴でもそういうケースがあるのかもしれません。音楽的知識がある方にぜひ解説いただきたいところです。

torys.hatenablog.jp

OST感想を本にして送ろう 【劇伴作曲家 加藤達也さん】 企画『LOG_book』

生春さんは、解析力もさることながら行動力も半端なくて、本当に尊敬してるんすよ…っていうお話と、ちょもろーさんが制作された全話各シーン使用劇伴一覧データベースがいかにすごいデータかというお話をさせていただきました。

劇場版verデータベースはまだ存在を知らないので是非作りたいとは思っているのですが、なかなか時間がなく…どうにかこのラブライブ学会に関わっている間に作りたいです。

torys.hatenablog.jp

 

【2021.12.21 #1】無印1期13話の話をしましょう

ラブライブ!13話Bパートの時間軸を整理してみた / 「ラブライブ!」TVアニメ第13話を検証してみた

やまかずPさん(@yamakazu0215)の、ラブライブ!無印1期13話の時系列を検証されている記事をご紹介しました。

劇中の時計を参考に時系列を推定→表現上の工夫を発見 / 実世界での検証という、学会活動のお手本のような考察記事で、非常に興味深かったので取り上げました。

時間関係の実地検証って面白いですよね!というテーマで、サンシャインでも月・日・曜日がわかるシーンがあって、そこから年を特定できたり梨子ちゃんのピアノコンクール(ラブライブ予備予選)の曜日がわかるとかいう話があったりしますね、とか、2期3話の狩野ドーム→修善寺虹の郷→長井崎中学校が実際に歩く(走る)とどのくらい時間がかかるのか検証するという記事を見たことがあります、といった話もさせていただきました。

ところで、今回話し忘れた案件があって後悔しているので、ここに残しておきます。1期13話Aパートでは現在から過去へ軌跡を振り返っていくかのように穂乃果が にこりんぱな→絵里→海未 と会話をする描写がありますが、その際にかかっていた劇伴が入部を決めたときの劇伴と完全に対応しているんだ(「花陽の決意」→「絵里のやりたいこと」→「幼き日の夕陽」)、っていう話です。ここまで遡って穂乃果の心が一転したところで過去方向への振り返りから未来方向の振り返りへとUターンして、「ススメ→トゥモロウ」→「START:DASH!!」と戻っていくという構造ですね。

ちなみに、サンシャイン1期13話のミュージカル演出では(「始まりの物語」を構成する劇伴の観点から見ても)綺麗に時系列通りに過去から現在へ軌跡を振り返る形だったので、無印と真逆の見せ方をしていたとも言えます。

yamakazu0215.blog.ss-blog.jp

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【2021.12.27 #2】Aqoursの未来へ -DREAMY COLOR-

今回はDREAMY CONCERT直前ということで、DREAMY COLORに関する記事をご紹介しました。

5thライブを終えてから、Aqoursとしてはオンラインライブしかなかった中で、久々の現地ライブです。アニメ・劇場版準拠のライブが終わってから初の現地ライブということで、今後の現地ライブの方向性が初めてわかるという意味でも注目ですね。

2.5次元アイドルが目指すシンクロのその先へ AqoursのMV「DREAMY COLOR」の新しさ

sauce3.hatenablog.com

KOKORO Magic "A to Z"を絶賛するブログ

DREAMY CONCERTのセトリ予想として「KOKORO Magic "A to Z"」が多く挙げられていたので、そちらの考察記事もご紹介しました。

hughugkananmk2.hatenablog.com

 

【2022.01.04 #3】伊波杏樹さんの話をしましょう -キャストさんを追うということ-

You are the leader of Aqours!~Aqoursのリーダーについて考える~

「なぜAqoursのリーダーは伊波杏樹さんなのか」というテーマについて、極めて重厚な論を展開されています。まず既存のリーダーシップ論の変遷を辿りながら伊波杏樹さんのリーダー像を捉えていき、それでも伊波杏樹さんを説明しきれていないということで、伊波さんのMC, ラジオ, インタビューなど様々な出典を用いて10個の"真実"を導く、という記事です。

伊波杏樹さんのファンとしても学会員としても、これ以上の記事はないのではなかろうか、と思います。

nanoha1007.hatenablog.com

伊波さんクリスマスイベント「An seule étoile」 感想

キャストさんのソロ活動を追いかけていると、そこでしか明かされない想いを伝えてくださることがあります。2018年のクリスマスに行われた「An seule étoile」にて、Aqours 3rdライブのときの想いを話されていたことが、この記事に書かれています。

参加できなかったライブのことも、誰かのブログを見ることで疑似体験できるのは、いいですよね。

tonpeilovelive2017.hatenablog.com

 

【2022.01.10 #3.5】さらいんさんとスペシャル対談 - スペース開いてもいいですか?-

前回の火スペ後にご連絡をいただき、なんと さらいんさんとの対談が実現しました!

伊波杏樹さんの好きな言葉から「You are the leader of Aqours!」の執筆背景、さらには人生論に至るまで。

たくさんのお話を伺うことができ、濃厚で楽しい1時間半でした。

本当にありがとうございました!

(放送中に話題となった、ラブライブログアワード2019の結果記事がこちらになります。さらいんさんが「You are the leader of Aqours!」でキャスト部門大賞を受賞されています。)

ishidamashii.hatenablog.com

 

【2022.01.11 #4】リエラのうた -7輪の花が紡ぐ2人の物語-

Liella!『リエラのうた』歌詞考察

来週にはライブツアーの千秋楽を迎えるということで、今回は初めてLiella!の記事にフォーカスしました。

TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」の本編後に毎話放送されていた「リエラのうた」。ライブでも良い演出を見せてくださいました。

この記事は、リエラのうた7曲を歌詞からしっかりと紐解いていく重厚な考察で、なんと総字数は10,000字を超えています。

そのきっかけとなったのが、作詞を担当されている宮嶋淳子さんのこのツイートです。

制作陣の方が作品の本質的なメッセージや背景についてここまで直接的に発信されているケースは珍しい気もしますが、インタビューやラジオなどで重要な情報が明かされることってたしかにありますよね。色々なメディアをチェックしておきたいものです。

リエラのうたについては、私自身今まであまり聴き込んでいなかったため少しグダグダな放送となってしまいましたが、ぜひ聴き込んでリベンジしたいと思います。

スピーカーとしてサポートしてくださったほわぁさん、ありがとうございました。

uta-tonegawa.hatenablog.com

 

【2022.01.18 #5】スクールアイドル小泉花陽の過去 -彼女に心惹かれる理由-

今回の放送では、花陽ちゃんの誕生日が1月17日だったということで、花陽ちゃんの過去に関係する2つの記事を取り上げさせていただきました。

ラブライブ考察 小泉花陽【なわとび】はりんちゃんの事を歌っているのではないか?

「なわとび」は2013年にアニメ「ラブライブ!(1期)」Blu-ray3巻購入特典として発表された楽曲で、同年12月25日に開催された μ's 3rd Anniversary LoveLive! でも披露されました。

こちらの楽曲の歌詞が凛ちゃんのことを歌ったものであるという説は、よくファンに知られている考察かと思います。

しかし、記事として残されている例は意外に少なく、広く知られている考察ほど記事に残りにくいのかもしれない、という印象を持ちました。

また、当時はBlu-ray購入特典であり広く知られにくい楽曲であった、ということも関係しているかもしれません。

今もLiella!の楽曲が大量にBlu-ray特典曲として発表されていますから、キャラクターの重要な情報を織り込んだ「なわとび」のような楽曲が含まれている可能性もあります。できるだけ多くの曲にふれていきたいものですね。

gamp.ameblo.jp

“不可能の知” 小泉花陽

花陽ちゃんの過去についてアニメ内で語られている情報はそれほど多くありませんが、前述の「なわとび」で凛ちゃんとの関係性がわかってきました。同様に凛ちゃんとの関係性や花陽自身の過去が描かれているメディアとして、School idol diary、いわゆるSidが挙げられます。

School idol diaryというのはラブライブ!シリーズで発行されている書籍シリーズの名称で、コミック版と小説版の2形態が存在します。中でも特に情報量が濃いのが、アニメ「ラブライブ!」1期とほぼ同時期に1ヶ月おきに発売されていた「公野櫻子先生が手がける、メンバー9人それぞれの“活動日誌”」です。

メンバーそれぞれが書いた活動日誌という設定で、6篇前後のエピソードが収録されています。これが9人分存在するので、50篇以上の新規エピソードが描かれているという計算になります。ラブライブ!シリーズのメディアミックスではアニメと設定が異なる例もしばしばあります(サンシャインG'sなど)が、このSidでは大きな違いは見られないので、アニメの背景としてぜひ一度読んでいただければと思います。

Sidの中でも、小泉花陽、星空凛、西木野真姫の1年生3人組の3冊は特に読み応えがあると思います。今回取り上げた花陽ちゃんの1冊では、彼女が凛ちゃんとどんな幼少期を過ごしたのか、お互いにお互いのどんなところが好きなのか、彼女は自信を失くしたきっかけは何だったのか、どのような想いで彼女はスクールアイドルの世界に飛び込んだのか。様々なことが描かれています。

ご紹介した記事では、それらに対する感想が簡潔かつ鮮明に書かれていました。

bakainu.net

 

【2022.01.25 #6】中須かすみと桜坂しずく -虹ヶ咲の考察が難解な理由-

火スペ初の虹ヶ咲です。

1月23日がかすみんの誕生日だったということで、無敵級*ビリーバーからTVアニメ8話「しずく、モノクローム」に繋げていく流れで複数の記事をご紹介しました。

このテーマは相当重厚なので、余裕のある時にじっくり読まれることをお勧めします。

"無敵級"な"ビリーバー"のお話

最初は、2022年1月23日に公開された、じろー(@kasminkaskas)さんの「無敵級*ビリーバー」についての記事から。

前提として、私は、自分自身に絶対の自信を持ち可愛いと信じて疑わない「かすみん」と、自分自身にそこまで自信がなく、少し弱気な「中須かすみ」の二種類の人間が存在していると思っています。

僕が最初に虹ヶ咲に触れたのは、アニメの虹ヶ咲でしたが、そのアニメの中でのかすみんは終始「かすみん」だったと思っています。逆を言えば「中須かすみ」はほとんど出てきていない。唯一、8話での桜坂しずくさんへの告白(?)シーンだけは「中須かすみ」だったなあと、何回も見直した後には感じました。

"無敵級"な"ビリーバー"のお話 - じろうの備忘録

中須かすみの表裏については、アニメ以外のコンテンツ(スクスタや無敵級*ビリーバーなど)に触れたことのある方なら大体把握されていると思うのですが、それをアニメの世界線に持ち込んでどちらに当てはまるのかというカテゴリ分けをすると、8話のあのシーンだけが異質だったという結論に行き着くというのが、改めて指摘されると新鮮でした。

なお、じろーさんも同記事内に書かれていますが、(「無敵級*ビリーバー」の2番の映像から読み取れるように)この「二種類の人間」は全くの別人格ではなくいずれも「自分自身」である、ということには注意が必要です。

そして、今回のテーマのように「しずく、モノクローム」と「無敵級*ビリーバー」が関連づけて語られることが多い理由は、次の事実に尽きると思われます。

この世界中の全員が No だって言ったって
私は私を信じていたい

2番のサビ前の歌詞です。

この部分の歌詞には何かデジャブを感じますね

「もしかしたら、しず子のこと好きじゃないっていう人もいるかもしれないけど、私は桜坂しずくのことが大好きだから!」

"無敵級"な"ビリーバー"のお話 - じろうの備忘録

ziroziroziro.hatenablog.com

ニジガクアニメ8話memo「しずく、モノクローム」

続いての記事です。

アニメ8話の流れを読み解く上で

しずくは他者全員から嫌われることに耐えられないが、少数自分を好きでいてくれる人がいるならば大丈夫な人間

という論を展開されており、この「少数」を究極的に敷衍したものが無敵級*ビリーバーにおける「私自身」になる、という指摘がなされています。ro-puru.hatenablog.com

アニメ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会8話感想 もう1人の桜坂しずく

ここまでとは少し変わって、アニメとスクスタキズナストーリーの間に見られる、しずくによる演劇というものの捉え方の違いについて焦点を当てた記事です。

小さい頃の環境の違いから、ここまでの差が出るということ、たしかに驚きです。

そしてこれこそが虹ヶ咲の考察が難しい理由だと考えています。虹ヶ咲は、他のシリーズに比べ、特にアニメ以外でのメディア展開が盛んに行われているシリーズと言えるでしょう。その中で、スクスタとアニメでは異なる設定やシナリオが存在するため、アニメ以外のメディアにおける情報をアニメの考察に用いて良いかどうか、慎重になる必要があるわけです。

note.com

ただただ『しずく、モノクローム』の「良さ」を語る話。~虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会第8話感想~

ここでもう一つのメディアとして、全員の1曲目というものが挙げられることにも注目しようということで、こちらの記事を扱いました。「あなたの理想のヒロイン」が「しずく、モノクローム」の中で確立されたとする論で、非常に興味深かったです。

luna-gp.hatenablog.com

これが私の信じた無敵級*ビリーバー

最後に、ぎぬまさんの「無敵級*ビリーバー」視聴動画を受けての記事です。「星」についての指摘など興味深い視点がたくさんありましたので、ぜひお読みください。

桜坂しずくは舞台少女…わかります。

next-ginuma.hatenablog.com

 

【2022.02.01 #7】μ'sのPVに見る2D+3Dの技術

今回はPVの3DCGと2Dの描き分けについての記事です。

μ’sのPVに見る2D+3Dの表現

こちらの記事は「Music S.T.A.R.T!!」発売直前に執筆されたもので、1stシングルから5thシングルまでのPVが題材です。

yamakazu0215.blog.ss-blog.jp

『ラブライブ!』2期 第6話挿入歌「Dancing stars on me!」の演出

続いては「Dancing stars on me!」のPVについてです。GIFが使用されており非常にわかりやすい記事です。中でも一番興味深かった指摘を引用しておきます。

「同一カット内における手書きと3DCGの併用」だが、2期になってから明らかに意識的に行われている新しい手法が一つある。

それは同一カット内における同一キャラクターの手書きと3DCGモデルの切り替え」である。

ズームアップまたはズームイン時の僅かなフレームの中で手書きと3DCGを入れ替える。ラブライブは1期の時から「膝下が映る時は3DCG、バストアップ時は手書き」を原則としているためその切り替えが把握しやすく、手書きと3DCGそれぞれの映像の温度差が露骨に出てしまうことがある。その点上記の手法は同一カット内でのスムーズな置き換えができるため、手書きと3DCGでの温度差が生まれにくいようになっている。この手法は「Dancing stars on me!」以外のライブパートにも見られるので探してみると良いだろう。

smith-kun.blog.ss-blog.jp

「ラブライブ!」ライブシーンの3DCGの演出について

同じ方による記事です。他作品を多く経験されてきたからこそわかる視点で、非常に学ぶところの多い記事となっています。

3DCGモデルのキャラを「代用」としてではなくほぼ同等のものとして意図的に併用する。この方法論は人外のモデル―ロボット、兵器、車でならいくらでもあった。だがそれを人間のモデルで積極的に試みた作品は「ラブライブ!」が初だろう(恐らく)。そして驚くべきことに本作における手書きと3DCGモデルの併用―従来の「代用」としての方法論は第一話から既に確立している。それはOPと第三話でのライブ映像を見れば明らかだろう。

「バストアップは手書き、スカートから下が入る引き絵は3DCGで」

本作の基本スタンス、法則、原則、方法論はこの一言で説明できる(但書-三話目の時点)。シンプルながらこの原則は見事に「アイドルのライブ映像」に即したものになっている。

smith-kun.blog.ss-blog.jp

 

【2022.02.08 #8】松浦果南について -"誰かが傷つく前に"の"誰か"は誰?- 

僕の原点となったサンシャインOSTの記事(#0参照)は、まさしく僕に「ラブライブ!サンシャイン!!」の新しい世界を見せてくれたものでした。

それと同じくらいの衝撃を受けたのが、今回ご紹介した、ゆふ(@winter2y)さんがサンシャイン1期の松浦果南について書かれた記事です。

松浦果南について

これは相当重厚な記事ですが、ぜひみなさんご自身の目で確かめていただきたいです。

・副題の「"誰かが傷つく前に"の"誰か"は誰?」という件についてわかります。

・#9で少し話題に上げた "視野狭窄" はこの回登場のフレーズです。

winter1y.hatenablog.com

 

【2022.02.15 #9】ラブライブ!リーダー論その2 -矢澤にこ, 高坂穂乃果, 上原歩夢- 

#3でさらいんさんの伊波杏樹さんをリーダー論から捉えていく記事を扱いましたが、今回はキャラクターのリーダー性について考察していく記事をご紹介しました。

政治力学で見るラブライブ!~ミューズは挙国一致連立政権だった!?~

こちらのブログは「政治力学で見るラブライブ!」シリーズとして15編ほど記事を出されています。これが実に面白い!ぜひ全編読んでいただきたいです。会長も言うてました。

blog.livedoor.jp

政治力学で見るラブライブ!その13~μ'sに見るリーダー論、矢澤にこはなぜ高坂穂乃果に勝てなかったのか?~

にこと穂乃果を比較する記事です。骨子は以下の通り。

矢澤にこは完全なワンマン・トップダウン型のリーダーシップを発揮し、そのために旧メンバー達の退部を招き、さらにはにこりんぱなにおいても、指導者・先輩・そしてスクールアイドルのベテランとして凛や花陽達を引っ張る事は出来ても、彼女達の個性や役割、能力に支えられてチームを成長させるタイプでは無かったのです。

欠点まみれのリーダーだからこそ、自然と人の支えを得られ、支えを得られるからこそ、一方的なトップダウンではなく、多くのメンバーの力を引き出す利点を、穂乃果は早い内から理解していたのではないか?

blog.livedoor.jp

なぜ上原歩夢ちゃんは虹ヶ咲の代表なのか

歩夢が虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を代表している理由を、初代主人公と2代目主人公という概念をもとに、「あなた」と上原歩夢の関係性から解釈していく記事です。

前述の「政治力学で見るラブライブ!その13」も引用されています。

darkphoenix505pianoles.hatenablog.com

 

【2022.02.22 #10】ラブライブサンシャイン劇場版の話 -月ちゃんの役割-

サンシャイン劇場版の感想ブログなどを拝読していると、「月ちゃんは都合が良すぎる存在」という感想をお見かけすることがあるのですが、今回はその奥の奥を探った考察記事をご紹介しました。

レンズを下ろした視界の虹よ

「渡辺月は”カメラを持つ人”という役割を与えられた人である」という論が展開されます。

なお、途中で重要な文章として引用される「ラブライブ!サンシャイン!! TVアニメオフィシャルBOOK2」の一節は、TVアニメ2期12話Bパートの、千歌が各メンバーに話を聞いていくフェーズのお話です。

いっしょに体感してほしいというのがあって、視点が1つ増えると思ってPVは作ってました。本当はカメラにならなきゃいけないけど、しだいに第3者の視点から見れるように作っていましたね。

ドキュメンタリーのセオリーですと、本来は千歌がカメラを持っているべきなんですよね。千歌の主観だから、本当は千歌の後ろ姿は映ってはいけないのだけど、あえて大胆に入れていきました。

千歌たちの様子を一歩引いて視聴者のみなさんも一緒に観る。そういうふうに視点を1つ多くして、2人の会話を盗み見する感覚を出しました。

behind-moon.hatenablog.com

ラブライブ!サンシャイン!!考察 〜過去から未来へと紡ぐ物語〜

こちらの記事では、ラブライブ!サンシャイン!! 劇場版における「過去からの解放」というテーマについて描かれているんですが、その中で以下のような記述があります。なぜ月ちゃんの名前が「月」なのか、という視点は目から鱗でした。

熱に任せて長々と書いてしまいましたが、上の内容をまとめると今回の劇場版では過去を受け入れて未来へと線をつなぐ、そういったテーマだったのかなと思います。このテーマを捕らえようと思うと、過去からの解放だけではなくもう一つ、月ちゃん一人から始まった静真高校のAqoursへの応援がだんだんと広まって最終的には静真高校の多くの生徒へと伝播したことも必要ではあります。月とは太陽の光を反射して届けるもの。太陽の光(サンシャイン)という輝きが月ちゃんから他の生徒へそしてさらに多くの生徒へと広がったように、この映画で受け取った輝きを元に今度は私たちも輝く番なんじゃないかと思っています。

ラブライブ!サンシャイン!!考察 〜過去から未来へと紡ぐ物語〜 - Masakeの日記

masake.hatenadiary.jp

酒井和男監督が登壇! CYaRon!からの質問に監督が答えた『ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow』舞台挨拶をレポート!

これは追加資料としてですが…

最後に「Aqours」の文字を書いたのが2人だった理由などが監督自らの言葉で語られており、とても参考になります。

gs.dengeki.com