ラブライブノート lovelive note

Lovelive is one of the best "art"s of Japan. どうか、多くの人に届きますように。

Next SPARKLING!!

皆様こんにちは、ピカです。

この度、2023年9月1日を以て「ピカ」としての活動に終止符を打つことといたしました。理由は以前からブログなどでもお話ししていた通りで、「卒業」の時を迎えたと判断したためです。僕のラブライブ!に対する今の思いと今後の展望を、順にお話しします。

参考:2年前時点での、僕のラブライブ!観

2年前に生春さんのタグ企画「自分にとってのラブライブ!を言葉にしませんか」に参加しました。その時に書いた文章を読んでからの方が、わかりやすいかもしれないです。参考資料として先に掲載しておきます。

lovelivenote.info

ラブライブ!に対する今の思い

まず、ラブライブ!に対する今の思いは、ただひとこと「やり遂げたよ」に尽きます。

僕がかねてより取り組んできたことは2つです。

  • 高海千歌のセリフについての謎を解き明かすこと
  • ラブライブ!に関する素晴らしい考察や感想がもっと広がり未来に残っていくような仕組み・きっかけを作ること

順を追って振り返り、感謝を述べたいと思います。

高海千歌のセリフについての謎を解き明かしたかった

こちらは、今回ラブライブ!学会から出版させていただいた『ラブライブ!学会 アニメ・楽曲 考察本』にてゴールを迎えることができました。

詳しくはこちらの記事に書いています。

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この結論に到達するまでには、直接的・間接的問わず、多くの方の助けをいただきました。きっかけをくれたみんはやラブライ部の仲間や、第1回大会発表でサポートに回ってくれた なn 君、運営会議の後の雑談枠で何度も相談に乗ってくださったラブライブ!学会運営の皆さん、ラブライブ!サンシャイン!!に関する示唆の深い考察記事を残してくださった生春さんやきりんさん、その他多数の方々に、心より御礼申し上げます。

ラブライブ!の考察や感想を広げたかった

ラブライブ!学会の旗揚げ

志を近しくするほわぁ (@howaaaaaaaaa0) との出会いから、ラブライブ!学会を2021年3月に立ち上げる運びとなりました。

メインの活動は年1回の「大会」の開催で、推し語りから考察までさまざまな内容を順番にご発表いただくというイベントでした。大きい仕事で言えば、ホームページの作成 (3人体制)、広報活動 (大会3ヶ月前から毎週のスペース開催など)、申込システムの構築・運用などがありましたが、それらを含めてプロジェクトマネージャーに相当する役割を2年半にわたり担当してまいりました。

この学会が直接的な解決策だったわけではありませんが、少なくとも「いろいろな形のラブライブ!愛が行き交う場」としての価値は確立できたのではないかと思っています。

LL fan memoriesの制作

また、僕個人としても、第2回大会で100のブログ記事を紹介する冊子を発表させていただきました。インターネットの海に沈んでいってしまう上質な記事を、記録に残して後世に伝えていく。そんな取り組みが広がることを願っています。

ちなみに、p1ではfhána『星をあつめて』の歌詞を引用しました。そこにはいろいろな理由があるのですが、次のインタビューで言われているような「制作陣の努力の結晶であることを読み取って発生するメタ的な感動」が、僕のラブライブ!愛およびラブライバー愛の根底にあることが大きいですね。

佐藤:自分でも音楽を作っているから、作ることの難しさもわかるわけじゃない? 曲単体とかアレンジとかもそうだし、さらにそこに歌詞やいい歌が乗って、奇跡のようなバランスでできあがっているものを作り上げることの困難さを、身を持って知っているので。しかも、アニソンとかだと、曲と映像が調和してすごいものが生まれるようなことって、自分たちだけでは作れないし、他の作品を観ていても、なかなかそういうものってなかったりするじゃない。

kevin:うんうん。

佐藤:だから、奇跡みたいにいろいろな要素がカチッとハマっている熱量の高い作品を見つけると、そこに感動するんですよね。それは、中高生のときに単純に音楽を聴いてかっこいいと感動したものとは違うのかも知れないけど、もう一歩進んで、この奇跡的なバランスで作れたことってすごく尊いなというか。なかなかそれってできないことなので、この作品を作り上げた人たちがいるんだ! って、そこにもウルウルっと涙ぐむんですよね。この曲を考えて、この歌詞が乗って、この歌を歌った人がいて、それがこのタイミングでリリースされて、こういうアニメの主題歌になっていて、ストーリーと融合していて、出演している役者さんやスタッフやファンの人たちもそれに感動して、とか。それってすごい奇跡じゃないですか。普通だったら起こり得ない奇跡的なバランスや、いろんな人の熱意でこれが実現しているというところに、僕はグッとくるようになっているんですよね。

fhána インタビュー - 激的アルバイトーーク! | バイトルマガジン BOMS(ボムス)

▼ 前書き

▼ PDF版

drive.google.com

▼ Web App版

ll-fan-memories.glide.page

ラブライブ!学会の運営から去ることについて

また、今回の活動休止に伴って、ピカは運営からも身を引くことになります。

運営メンバーの中には、僕がいない中での運営に不安がある方もいるかもしれませんが、今までの2年半を振り返ってみてください。

やってきたことを振り返れば、2回の大会開催に1回の学会誌刊行という堂々たる活動を展開してきました。人の繋がりを振り返れば、一部の方との別れを惜しみながらではありますが、参加者・運営ともに一緒に進む仲間がこんなに多くなりました。

間違いなく、今後も安定して活動を続けていく基盤を築くことができました。僕がいないことで、むしろもっと新しい形の活動を展開してくれるだろう、と期待を寄せたいと思います。(これも「卒業」の理由のひとつです。)

もちろん、こう言えるステージにまで来られたのは、いつもご参加・ご協力くださっている皆様のおかげでございます。本当に、いつも支えていただきありがとうございます。心の底から、感謝申し上げます。

次の舞台

というわけで、ラブライブ!の世界でやりたかったことは一通りできたかな、という状況になりました。その中で、次にやりたいことは本業の方でした。

一部の方はご存知の通りで、僕はいま医学生として最終学年を迎えています。国試があるというのは当然なのですが、その先で「日本の医療をより良いものにしたい」という想いがあります。それを実践する方法は様々なのですが、僕は現場経験を積んだ上で行政や企業といった病院外の場所から携わりたいと思っています。これ以上詳しく話すとキリがなくなるので、一旦ここまでにしますが……

※以下は僕の持論であり、僕とラブライブ!の関係性です。これを皆さんに強要するわけではなく、違った解釈や関係性を全て否定する意図はございません。が、皆さんを傷つけてしまう可能性もあるので、次の章まで読み飛ばしていただくこともご一考ください。(改めて参考資料も掲載しておきます。)

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上の記事にも書いた通りで、ラブライブ!サンシャイン!!の一番のメッセージは「君のこころは輝いてるかい?」だと思います。つまり、Aqoursファンとして最大の恩返しは、自分がやりたいことを見つけ、心からそれに熱中し、夢を追いかけることだと【僕は】考えています。この観点に立つなら、ラブライブ!シリーズ以上に時間を使いたいと思えるようなことを見つけたときに、ある種ラブライブ!からの「卒業」を果たすことになると言えます。

ラブライブ!と過ごした時間、みんなと過ごした日々のことは、ずっと心に残っている。その上で、「新しいかたち」の夢を目指して旅立つ。これこそがあるべき姿であって、自然にそうなることが理想だと考えてきました。そのときが来ました。

なので、これからもラブライブ!シリーズのことは好きでい続けると思います。曲も聴き続けると思いますし、新作アニメも観るかもしれません。ただ、ラブライブ!に接する頻度を自分の中で大きく下げることには変わりなく、ラブライブ!学会の運営であったり、他のラブライブ!愛溢れる方々とのお話などには、ほぼ参加しないという形に変えようと思っています。

学会の要旨集で、演者が毎回答えている質問に「ラブライブ ! はあなたにとって ... 」というものがあります。僕は毎度「温泉」と答えてきました。ここは居心地が良いけれど、新たな夢を見つけたなら、湯を上がって走り出さないといけない。浸かりっぱなしだと進めない!って思います。

ということで、「ピカ」としての活動には終止符を打つことにさせていただきます。

永遠の別れではありません

じゃあこれで永遠の別れなのかと言えば、そうではありません。理由は主に3つです。

サンシャインの劇場版で扱われていたような意味合い

サンシャイン劇場版で幾度となく使われてきた「残っている」という言葉。道が分かれようと、心は繋がっているということです。(次の記事のQ12に詳しく書いたことがあります。)

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コミケの日にAqours 5thライブのシャツを着てきたのもそういうことです。

Twitter(X)アカウントやらブログやらの今後

結論から言えば、Twitterもブログも保存しておきます。

そもそも、LL fan memoriesを作った経緯にも近いことは書いているのですが、僕は過去のラブライブ!ファンたちの想いがインターネットの海に沈んでいくことを勿体無いと思っています。その主義を守り抜くには、自分の文章も意地でも保ち続けなければいけません。

というわけで、Twitterはbotか何かを利用して定期的に何かをツイートするように設定しておきます。(たぶん声優さんのアーティストソングの情報をツイートするbotになるかな…)

ブログの方も、はてなブログproは毎年継続しますし、ドメインも毎年更新し続けます。

連絡先もTwitterのプロフィールにメアドを書き残しておきます。どうしてもということがあれば、そちらまでご連絡ください。

追いかける夢の先で

この記事最後の章です。

永遠の別れではない一番の理由。それは、お世話になってきた皆様に、将来回り回って何らかの恩返しができたらいいなと思っているからです。

例えば、医療の仕組みがよくなって、どこかで皆さんが得をする未来があるかもしれない。もっと直接的に、アニメを医療の文脈に活用することでラブライブ!シリーズに還元したり、(『幻日のヨハネ』での仕事のあり方とも通じますが)沼津市近辺で勤めて地域の医療を支えたり、という貢献の仕方もあるかもしれません。

そもそも、誰かの人生を根っこから支えるものとしての特徴は、ラブライブ!をはじめとする諸作品にも、医師をはじめとする医療者にも、共通するものです。アプローチは多少違いますけど。「だとすれば、2つの掛け合わせで何か新しい価値を生み出せるんじゃないか?」という考えはずっと心にあって、それをできるとしたら僕しかいないだろ?、と思っています。医学生の中で、公衆衛生マインドを持って臨床医以外の進路を考えつつ、在学中にアニメファンによる非公式団体を設立してイベント開催・コミケでの合同誌頒布をやってみた人って、滅多にいないと思うんですよ。それぞれの深さで言えばもっと上の方がいらっしゃいますが、両方を繋ぐことができる人はそういないはず。ただ、それで何をやりたいのか、何ができるのかが問題であって、動かないと始まらない。僕がこの両方に出会って両方に深く深く関わるようになったことには意味があったって。これはやっぱりキセキなんだって思いたいです。そう言える日まで、頑張って挑戦ですね。

いずれにせよ、ピカとしての軌跡はここまで。次の舞台へと、僕は僕を再生産します。

ここから追いかけていった夢の先で、僕の軌跡がいつかもう一度皆さんの軌跡とクロスする瞬間が生まれることを願って、別れの言葉とさせていただきます。

最高の時間を、本当に!ありがとうございました!!!