本記事について
本記事は, 生春さん(@Time_mrsi)の企画 "4thライブの感想・6thライブの期待をカトタツに届ける企画『LOG_book』" に寄せて書いたものになります。詳細は下記記事(生春さんのブログ "トリスのメモ帳" より)をご参照ください。
なお, 生春さんはOST (オリジナルサウンドトラック) に関して深い知識をお持ちの方で, ブログで劇伴音楽について精緻な解説を展開されているほか, 4thライブを控えた時期に, ラブライブサンシャインのOSTの感想を集め, 一冊の本『LOG_book』として届ける企画も主催されています。
サンシャイン‼︎劇伴を聴いて下さった沢山の方々から、素晴らしい贈り物を頂きました!!✨
— 加藤達也 Tatsuya Kato@劇伴作曲家 Composer (@cut_tatsu7) 2018年11月6日
250頁に渡る感想が綴られた素敵な本!
僕にとって本当にかけがえの無い皆さんの言葉のひとつひとつが胸に響いています(;v;)
これからじっくり読ませて頂きます🙌
本当に有難うございました! #lovelive
舞い降りた奇跡
去年の1月, 何気なくYouTubeを見ていたところ偶然目にした無料配信。次の瞬間耳に届いたのは…始まりを告げるピアノの調べ, 青空と太陽のように輝きを放つメロディ, 海のように透き通った旋律。美しく感動的な音楽を耳にしたあの日, 私はラブライブサンシャインに恋をしました。
4thライブ ~Sailing to the Sunshine~ を拝見して
知った時期の関係でBDでしか拝見できていないのですが, 4thライブは伝説のライブだと思っています。"夢を飛ぶ紙飛行機", "DETERMINATION", "海の音を探して", "ONE FOR ALL"。特に感動的なシーンを彩った珠玉の名曲を, 加藤達也さんご本人の指揮で, 生音で披露してくださったこと。
▲ DETERMINATION
▲ ONE FOR ALL
さらにライブ終盤では, "ありがとう, そしてサヨナラ", "起こそうキセキを!" から "WATER BLUE NEW WORLD" につなぎ, 最後に "キセキヒカル" を東京ドームで彼女たちとともに生音で届けてくださったこと。
▲キセキヒカル
最も感動的なシーンを最も感動的な形で演出してくださった4thライブは, ライブの域を超え, 最上級の芸術作品へと飛翔したのではないでしょうか。そのような作品の立役者である加藤さんに心からの感謝をお伝えするとともに, 関わられた皆様のラブライブサンシャインへの熱い思いに畏敬の念を表したいと思います。
6thライブへの期待を込めて
6thライブでも浦の星交響楽団の皆様がご登壇されるということで, おめでとうございます。4thライブ同様の演出だけでもとても魅力的なのですが, 例えば, 皆様によって奏でられる音楽の中でキャストの9人(11人)が演技をされるといったミュージカル演出といった新たな可能性にも期待を抱いております。劇場版で新たに制作された楽曲についても生音で堪能できれば、これ以上嬉しいことはありません。String Quartet ver.が収録されていた "スノードームメモリー" や, クライマックスを飾る "Everything is here" を聴けたら最高です…
加藤さんの音楽が届けてくれたもの
感謝の意を込めて, 劇伴音楽からいただいた沢山のものについて述べさせていただきます。
私は医学生として勉強を重ねている途中なのですが, 加藤さんの音楽から得られた気づきがありました。それは, 誰かを幸せにする方法は医療以外にもたくさんある, ということです。音楽も物語もこんな風に誰かの幸せを支えている。他にもたくさんのものが誰かの幸せを支えているはず。だからこそ, 医師になった暁には, 医療という枠にこだわらず, 取りうる色々なアプローチを取っていきたいと思うようになりました。
実際, ラブライブサンシャインの劇伴音楽は, 色々な形で私の支えになっています。"Main Theme of Lovelive! Sunshine!!" は, さぁこれからだ!と未来への追い風をくれます。"想いは波に寄せられて" は, 波風だった心を穏やかにしてくれます。
▲ 想いは波に寄せられて( 1 期 1 話より)
ただただ楽曲と物語の感動に浸ることもあります。
1 期, 2 期を通じて3年生のシーンを象徴する "素直になれなくて"。1 期の物語を走馬灯のように詰め込んだ "始まりの物語"。
▲ 始まりの物語( 1 期 13 話より)
2 期のAqoursの象徴とも言えるメインテーマが底流する, "夢を飛ぶ紙飛行機", "起こそうキセキを!", "0から1へ、1からその先へ!"。"大切なあの人へ" のように, 挿入歌とともに物語に色を添える劇伴音楽。物語の大団円にふさわしい, 圧倒的な力を備えた "ありがとう、そしてサヨナラ", "私たちの輝きはそこに"。
▲ ありがとう、そしてサヨナラ( 2 期 13 話より)
劇場版。
浜辺で梨子と千歌が語り合う場面から再び練習を始める場面までを描く2曲が印象的でした。1 期 2 話, 浜辺で自分の過去を打ち明ける梨子を千歌が励ます場面の "海の音を探して" のメロディから, 新たなメインテーマ "想い出を飛ぶ紙飛行機" の静かなアレンジへと移ってゆく "梨子の想い、千歌の想い"。そして曲名通り原点の "Main Theme of Lovelive! Sunshine!!", "FRIENDSHIP"から, 新テーマ "想い出を飛ぶ紙飛行機" へと, 明るいアレンジで繋いだ "原点回帰でもう一度"。劇伴音楽の力を再認識しました。
▲ 梨子の想い、千歌の想い(劇場版より)
他にも, "素直になれなくて" を想起させる "カゴの鳥は自由を追って"。物語の展開に合わせ, 後半で一気に盛り上がりを見せる "Empathy of little sisters"。理亞の心を映し出す "スノードームメモリー"。本当に濃い魅力を持った楽曲ばかりです。
▲ カゴの鳥は自由を追って(劇場版より)
そして、力と感動の両方を与えてくれる "そして、明日へ" 。ラブライブサンシャインの物語を締め括るこの曲。美しい旋律に乗せられた, Aqoursの輝きが未来のアイドルへ繋がったというシナリオと, 「今度は私たちの輝きを見守ってくれたあなたたち一人一人が, ヒカリとなりユウキを胸にミライへ走り出してほしい」というメッセージ。私の中に, 医学の知の山を築いて来られた先人への尊敬の念を呼び起こします。そして, 「次は君自身がそこに石を積み上げる番だよ」と, 優しく強く背中を押してくれます。
▲ そして、明日へ(劇場版より)
また, 加藤さんの音楽の中には, 薄れていく過去の感情にもう一度色を与えてくれる楽曲もあります。"ONE FOR ALL", "ALL FOR ONE" は部活に全てを懸けたあの熱い夏のエネルギーを思い出させてくれます。"星空に願いを込めて" は先輩が引退される直前の独特の空気感を, "Everything is here" はその一年後, 自分たちが最後の試合を迎える時の様々な感情を蘇らせてくれます。あの何物にも代えがたい時間は時にこうして塗り直され, 今の自分を突き動かす原動力となっています。彼女たちが一歩一歩過ごした時間も, 今もどこかで千歌たちを輝かせているのかもしれませんね。
▲ ALL FOR ONE( 2 期 3 話より)
▲ 星空に願いを込めて( 2 期 10 話より)
▲ Everything is here(劇場版より)
最後にはなりましたが, もう一度感謝の意をお伝えできればと思います。これほどまでに, 美しく, 奥深く, 真っ直ぐな, 心に響く音楽を生み出してくださって, 本当にありがとうございます。これからもどうかお体に気をつけて, 素晴らしい音を世界に届けていってください!
最後に
生春さんに、改めて感謝の意をお伝えしたいと思います。
前回のLOG_bookの際にはラブライブサンシャインに触れてすらいなかった私が, 劇伴音楽の魅力に気づけたのは「トリスのメモ帳」のおかげです。あれだけの情報量をブログとして残してくださり, 本当にありがとうございます。
そして, 生春さんの新たな企画にこうして参加させていただけて, 非常に嬉しく思っております。このような機会を設けてくださったこと, 心より御礼申し上げます。